セロトニン不足は体質や遺伝によるもの?

セロトニン不足は体質や遺伝によるもの?

 

私達の心身を司る成分、神経伝達物質には、ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンという3つのホルモンがあります。中でもセロトニンは幸せホルモンとも呼ばれる物質で、安定した精神の状況に関係しています。

 

セロトニンが増えてくると気持ちが落ち着き幸福感を覚える一方で、不足すると不安が高まり、うつの症状に陥ることもあるのです。そんなセロトニンは体質や遺伝に大きく左右されているといいます。

 

幸福体質は遺伝で決まる!?

 

人の性格や環境、体験していることはそれぞれ異なり、幸福度には外的問題が大きく影響していると考えられがちです。ところが、セロトニンの研究が進むうちに、幸福そうに過ごしている人はセロトニンに関係する遺伝子の型に特徴があるとわかってきました。具体的にいえば、セロトニンの伝達をコントロールしている遺伝子の型が決まっているということ。

 

セロトニントランスポーターというセロトニンの量を調節するたんぱく質の機能を決める遺伝子、セロトニントランスポーター遺伝子によって、セロトニンの働きが違ってくるわけです。

 

セロトニン分泌を高めればいいだけではない

 

セロトニントランスポーター遺伝子にはS型とL型があり、人にはSS型、LL型、SL型の組み合わせがあります。特に幸せを感じやすい性質の人はLL型に多く、苦境にあたってもポジティブ対応しやすい特性を持っています。最も落ち込みやすい遺伝子型がSS型で、実は日本人にはSS型が非常に多いという研究結果が発表されています。

 

また、女性は男性に比べてセロトニン総量が約半分と少ない傾向にあり、神経質になりやすい、落ち込みやすい、イライラしやすいという特徴が女性に出やすいのは仕方がないのかもしれません。ただ、ストレスをためるのは健康的にもよくありませんから、セロトニンを増やすと共に意識してマイナス思考に陥らないように努力することも大事でしょう。